今年の日本国内でのモーターショーは、少々寂しかったようです。
http://www.tokyo-motorshow.com/
発売間近となるような車のお披露目はほとんどなく、コンセプトカーも含めて、出展メーカーも激減、挙句の果ては日本の自動車メーカーの社長の欠席が目立ったという報道までありました。
比べてバンコクのモーターショーの熱いこと!毎年参加していますが、とにかく熱気がスゴイ。お客さんも出展側も勢いがあります。
開催日も、11月30日から、12月11日までのなんと12日間!!!! 中だるみもあるのでしょうけれど、私達が訪問した日も日本の倍は歩くスペースが確保されていのに、恐ろしい賑わい。
今回の視察旅行の参加者は、
と、ワタシの合計4社です。同じクルマ業界ながら、異なる専門分野の人たちと各種展示会に行くと、思わぬ視点からの発想などもあります。まあ、本当のところはグルメ好き、ビール好きの集いです。
とにかく建物がでかくて立派。
日本の各種イベント会場と競べてもおどろきの大きさとゴージャスさ。
http://www.impact.co.th/index.php/media/gallery/en/30962/1/exterior
日々、色んな展示会が開催され、世界中からヒトが集まっているからでしょう。
前もってお伝えいたします。
ワタシは部類のビール好きですが、おねえちゃんにはあまり興味がありませんので、タイビューティーの写真は撮りませんでした。
ウェブサイトに今回のコンパニオンお姉さんたちのギャラリーがありましたので、そちらをご参照ください。
https://www.motorexpo.co.th/photos/2624
これすごかったです。チタンコーティングだそうです。いろんなものをコーティングできるそうで、これは商品転嫁を検討中です。
実際は写真よりまぶしかったです。面白い!
今回はバイクの出展も相当増えていました。
タイでの電動化の波がきているようで、名物のトゥクトゥクは2025年には全車電動化とのことです。
タイでもカスタムカー、チューニングカーはとても熱いです。
日本車はもちろんですが、アメリカのFORD、ヨーロッパも有名どころはもちろん、MGやチェコスロバキアのシュコダなんてメーカーまであります。日本よりも扱われているメーカー量が半端なく多い。
タイでのカスタムはかなり過激で派手ながら、センスの良さも感じます。もし、いまだにタイが国もカスタムも後進国だと思っているヒトがいたら、恥をかきます。
初代NSXもありました!
こいつもカッコよかった。
リアに巨大な穴とメカが積み込まれていて仰天。
日本では最近でこそ増えてきた外車(ヨーロッパ車)カスタムもこちらでは昔からの定番。
これまたツボをしっかり抑えたAE86。
こちらでは日本人よりも旧車熱が高く、ハコスカ、ケンメリ、30Zなんかも昔からたくさん走っていて、ピカピカにメンテされたものが多いのです。
自然と旧車パーツも多いのが特徴。
どこの車だったっけ
高級車もあちこちに
タイでは大人気のホンダ。シビックタイプRもたくさん展示してありました。
日本では500万ほどですが、おそらくタイで購入すると関税なども含めて恐ろしい金額のはずです。昔ランエボ7の新車は正規で1000万オーバーでした。
しかし、タイで不動の地位を築いているクルマはなんといってもピックアップトラック。
もともと経済発展の過程において、低所得者や働くヒトを優遇する措置の一環として、ピックアップトラックは税制面で優遇されていたのです。日本の軽自動車に似た扱いです。
そのため、当然台数は増えていき、カスタムやチューニングのベース車両としても人気が高まりました。
日本では普通自動車を販売していないISUZUは、タイのピックアップトラックの販売台数は長年トップに君臨し続けているそうです。
また、日産やトヨタ、三菱も日本では販売していないピックアップを多数販売しており、先日トヨタが販売開始したハイラックスサーフも、タイのモデルそのまま。
カスタムも半端なく進化しており、とにかくカッコイイ!
名前もメーカーも分からないけれど、とにかく台数と種類に圧倒されます。
どれだけあるんだ…
よく見たら…
足廻りのカスタムもスゴイ!
これ、よく見たらおそらく青い部分も含めてどうやらボルトオンキットのようなのです…(汗)
こんなもの作れないよ…
補強バーもピックアップ用が面白い!
しかも色が良い。これはチタン風の塗料です。ステンかチタンかは叩いて音でしか判別できないほどリアルです。
流行なのか、結構この補強バーを目撃しました。
これも塗装だそうです! これもいいね!!
これ以外にも、世界中の新車などが各種ブースで発表されていました。
日本はもう完全にエコカー一色に染まりつつありますが、バンコクではそんなことよりもクルマそのものに対する扱いが違います。単なる’ゲタ’ではなく、同時に愉しむものであり、クルマに対する感覚はむしろ日本よりも文化的には進んでいるように思えます。日本のメーカーでさえ、日本では販売していない車、楽しそうなクルマを販売しています。それはやはり日本のユーザーがメーカーに対して求めていることがそこまでだから、メーカーとしても対応をあわせているようにも感じました。
自動車メーカーが日本の市場をあきらめたのなら、おこがましいですが、私達のようなアフターパーツメーカーがクルマを面白くする役目を意識するべきなのかもしれません。同行しているJAWS山本さん、イーカスタムさん、M-STYLEさんも自分たちのフィールで面白い部品を作り、面白いイベントを仕掛けています。
ちょっと今回は圧倒されましたが、こっちも負けてられないゾー!